野村證券 移動の話と少し福利厚生の話

2021年2月15日

證券会社といえば移動が付き物ですが、実態がどんな感じなのかをこの記事では紹介します

目次

福利厚生

野村では年に2回〜3回の移動があります。

(その時々の方針により増えたり減ったりしますw)

役職にもよりますが、1つの支店に5年くらい在籍するのをスタンダードにしようというのが、最近の方針です。

表向きなの理由は、顧客とのリレーションと言ってはますが、まぁ費用の問題が大きいですね。

人事異動の前に、少し福利厚生について紹介します。野村證券は非常に福利厚生が手厚く、単身赴任する人には、家族が住む家の手当てと単身用の家の手当てが出ます。また、引っ越し費用として、距離や家族構成に応じて数十万円支給されます。

ついでに他の福利厚生を紹介すると、

寮に住む若手は月に数千円で生活できますし、大浴場みたいなお風呂もついてます。

但し、最近は不祥事とかが多いので、色々と監視が厳しいです。

色々もみ消していますが、社員寮内で暴力沙汰が発生するとか、大麻を所持していたとか近所からの苦情も多いです。

(大麻に関して https://www.asahi.com/articles/ASM3L7DH7M3LUDCB016.html

管理の一例としては、門限みたいなものがあって、電子記録が残るようになっているので、無断外泊が発覚すると、支店の総務課長や支店長に連絡がいきます。笑

ちなみに寮の運営は共立メンテナンスが行っていて、管理人とかもいました。大浴場もあり、食事は希望性で一食数百円という非常に良心的な施設です。風呂とトイレは共同ですが、個室でプライベートも確保されています。

といっても、ちょっと上の先輩とかが急に入ってきて部屋を荒らされたこともよくありましたし、逆に飲んだ帰りに荒らしたりもしました(I君ごめんね。。。)

また、寮がない地方ではマンション寮となり、確か5000円/月とかで住めます。寮は若手で結婚するまでは半強制で、結婚前に寮を出られないことはないですが見たことはないです。

ちなみに結婚すれば、40歳まで家賃補助が7割でます。

追記

福利厚生の制度変更により、35歳とかに引き下げられたらしいです。

地域にもよりますが、例えば東京だと17万円までの家賃であれば7割補助で、それを超えた部分が自己負担になるので、17万円の部屋に住むと補助が12万、自己負担5万といった感じです。

こんな制度なので、結構高いところに住みますし、移動はこれに伴う敷金礼金とかもかかわってくるので、結構お金かかるわけです。

人事異動

さて、話を転勤に戻すと、野村の転勤は発表から移動まで超スピーディーです。

発表日の前日、各支店の支店長に人事部から移動者が伝えられます。

その日の晩は、移動者を呼んだ食事会が開催されるのが恒例で、そろそろ移動かなという人はみんなソワソワしながら支店長から声がかかるのを待っていますw

ちなみに、声がかかった人は食事会に行くわけですが、中には"ダミー"の人が含まれます。

そのままだと社内のみんなにだれが移動かバレバレなので、お茶目な支店長は転勤じゃない人も食事会に呼んだりします。ダミーとその場でカミングアウトされることもあれば、そのまま正式発表まで騙される人もいます笑

そして翌日の昼ぐらいに正式に発表が行われると大移動の開始です。

だいたい引き継ぎに使う時間が1週間で、自分が引き継ぐのと、引き継がれるので合わせて2週間くらいかけます。

例えば、私の場合は発表された金曜の翌週から転勤先で引き継ぎをして、一週間経つと支店に戻って引き継ぎ、3週目に正式着任でした。

早い人だと、自分の顧客を最初の1週間で引き継いだのち、そのまま異動先に着任ってパターンもあります。

北海道から沖縄まで、ほぼ何も知らないまま転勤になるので、とても疲れます。

加えて、毎日送別会とかがあるので肝臓はボロボロです笑

昔は金曜に送別会ができるスケジュールでしたが、飲みすぎて問題が良く起こるので、最近は週の半ばに発表が多いみたいです。

家族が出来ると、この制度は非常にデメリットであり、私が会社を辞めた理由の1つでもあります。まぁ、転勤先で羽を伸ばして、支店の若い子に手を出す人も多いですが笑

1週間の間に何するかと言うと、重要顧客(お金持ちと手数料稼がせてくれる人)のところは訪問して、それ以外は電話で挨拶ですね。

ちょっと怪しげな取引(コンプラ的にNGだったり)をしている人には、お礼の品と称していい物を渡して行ったりします。

その辺りをちゃんとして事情を説明しないと、転勤の後で前の担当者に騙されていたーーーとなりかねないです。

相場が良い時ならいいのですが、だいたいは手数料たくさんもらって損した顧客なので、そこには触れないようにしながら引き継ぎを終えるわけですね。

証券マンはだいたいみんな、3年とか5年も同じお客さんから手数料をもらっていて、顧客も疲弊(損して資産が減っている状態)しているので、移動したいと切実に願っています。

まぁ移動して引き継ぐ人も同じ状態ですが、自分も顧客も気持ち新たにやってみようかという気持ちになるので、若干のカンフル剤にはなります。

まとめ

福利厚生はしっかりしていますが、支店に居続けてもお客さんが疲弊していて厳しいし、移動ってなるとどこに行くかもわからないのが証券会社。最近は男性が地域限定職になるみたいなこともなきにしもあらずですが、ごく少数です。もしも、リテール営業やりたい人はこれらの事実を踏まえてソルジャーになる覚悟をして面接を受けてください。笑

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