輪店検査の話

2020年8月19日

証券会社では、社員の不正取引発見のために検査が行われたりします。

半沢直樹でいう、黒崎検査官がやっているやつですね。
簡単にどんなことが行われているか紹介したいと思います

検査は大きく分けて2種類

社内検査

社内調査とは、証券会社が自主的に行っている検査になります。

大手になると全国各地に支店があり、はっきり言って会社に在籍している間に金融庁の検査を受ける機会はめったになりません。
ですが、定期的にどこかの支店に定期的に金融庁の検査自体は入るので、ちゃんとしたルールに則って社員が働いていることが担保される必要があります。

そこで、社内には検査部という支店調査を専門に行う人たちが集められた部署が存在します。
ちゃんとした経歴の人もいれば、いろいろあって半分左遷みたいになった人も在籍しています。

さて、彼らは何をするかというと、
順番に各支店を朝から訪問し、2,3日かけて社内のコンプラをチェックします。

だいたい調査に来る前日の夜くらいに、支店長や総務課長あたりに検査が入る連絡が来ます。
すると、各社員が慌てて机の中を整理しだします。
半沢直樹でいう疎開資料みたいなものはさすがになかなかないですが、
保管期間を過ぎた資料や、個人情報が載っているメモ、不要な資料等を一斉にシュレッダーにかけます。

だいたい普段の3倍くらいゴミがでます笑

若手社員は帝国データバンクの資料や、いろいろとめんどくさい書類をカバンに詰め込んで持ち帰ることもしばしばです。
(寮も総務課長が巡回チェックしにきたりしますが)

そんなこんなで、翌日の朝早くから検査官がやってきて、
勝手に社員の机を漁っているという状態から一日がスタートします。

聞いた話では、カバンに乳首ローター入れていた社員がいたみたいなウソかほんとかわからない話も。。。

書類や情報に関するコンプラ違反などを一通りチェックし終えると、
各社員の通話記録と取引記録を付け合わせて不信な点がないかをチェックしたりしはじめます。

注文しているのに電話で話した時間が極端に短いとなると、プライベート携帯で怪しいセールストークで勧誘していないかとか、判断能力がなくうんしか言わない客にはめ込んでいるんじゃないかと疑われたりします。

あと取引回数が極端に多い客や大手客などもリストアップされます。

そして、通話記録をひたすら聞いていくわけです。
(固定電話でも携帯でもすべての通話記録は自動的に保管されます)

説明不足やグレーな取引など片っ端から指摘事項を洗い出していきます。

その後、社員が順番に個室に呼ばれ、怪しい取引があった人などはヒアリングを受けます。
立場の強い人であれば結構ごねて押し通すこともありますが、
あきらかなミスなどや問題取引は指摘事項としてカウントされていき、
最終的にいくつ指摘事項があったかで支店のコンプラが評価されます。

これは、支店長の評価にも響いてきますので、何かやらかした人は結構ガチで詰められます。
ひどい場合は、また半年くらいして調査にくるみたいなこともあります。

この調査機関は基本的に生きた心地がしません笑

金融庁検査

金融庁検査はガチな検査で、ある日突然検査にやってくるらしいです。

伝聞なのは、私は直接検査を受けたことがないからです。

過去に検査が入った支店にいた人に話をきくと、
やることは社内の検査とそんなに変わりませんが、とにかく徹底的に調査されるので
みんなボロボロに疲弊するらしいです笑

身内だから手心を加えようということもないですし、やっぱり厳しいんですね。

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