PO IPOの配分の話

2020年8月9日

今回は少しドロドロした内容です。

株を嗜む人であればみんなIPOが欲しいと考えたことはあるでしよう。

ネット証券であれば公平な抽選ですが、そもそものあたりが少ないため、なかなか当たりません。

対面証券では、しかるべき方法で配分みたいなことを書いてますが、たしかにしかるべき方法なので、紹介したいと思います。

まず、引き受けが決まると、仮条件より各支店への配分予想が提示されます。

ちなみに各支店にどのくらい配分されるかは、その店の規模に比例します。

取引するにあたっては、絶対数で見ると大きい店の方が有利ですが、ライバルも多いので結局どこで申し込んでも一緒ですね。

人気のないIPOは客注による申し込み(自発的に申し込んできた人)に割り当てて、余ったら電話で裁くという感じです。

人気のあるIPOは配分がかなりダーティーな感じで決まります。

ありがちなのは、取引が多く手数料を落としてくれる人に対する補填です。

だいたい頻繁に取引していると、結構な累損が溜まってきます。

「もう儲からないし潮時かもね」

みたいなセリフが出ると営業マンは生きた心地がしません。

そんな時にIPOをカンフル剤として使うわけです笑

一回儲かったら、じゃあもう一丁いこうか!

みたいにマインドが回復するんですよね笑

あとは、損しすぎて辞めるとか、他社に移すみたいな人への引き止めにも使われたりします。

まぁ客も慣れてくると、そろそろゴネとくか。。。

みたいな感じになりますw

次にありがちなのは、資産家の新規取引のきっかけ用です。

株を他でやってる人ならIPOの魅力はよく知ってます。

なので、IPOを確保できると断言はしないまでも、

「極力なんとか出来るように動いてみます、おそらくとれるんじゃないかと思います」

みたいな感じで確保を匂わせて顧客化を図る感じですね。

ただIPOを配分しただけじゃ損なので、その後しっかり回収することが求められます。

ちなみにn証券では、支店間での顧客の奪い合いという謎の現象が起きてます。

A支店で取引してる人をB支店に変更して、担当者も変わるというイメージです。

支店ごとに口座を持つことも出来るので、銀行とは違うとこですね。

(ただし、当然ながら特定口座は1つだけです)

勘のいい人はお気づきかもしれませんが、複数支店と取引のある資産家は、各支店からそれぞれIPOをもらったりできます。

忠誠心というか、よく言えば頑張り度、悪く言えばカモ度を比べてる感じです笑

んで少ないところには、お前のとことの取引やめるぞみたいに脅すわけです。

そんな感じで上手く効率的にIPOやPO確保する要領のいい人も存在します。

過度に配分すると、本社から警告が来て困ったりするケースもあります。

誰かが一人で担当するわけでなく、支店間を跨いで、しかも情報共有されないからどうしようもない問題にも見えますが理不尽です。。。

他にIPOでありがちなのは、偉い人の客のところにサーッと気付けば配分されてるパターンです。

平均で3〜5年くらい在籍して、その間毎月1000万以上の手数料をもらわないといけないので、いかに顧客資産を回復させるかは重要なんですよね。

支店の数字が足りない時は、まずは若手に無理をさせて、自分は知らんぷりみたいな人も多いです。

(まぁ最後は自分も無理させるしか無くなるわけですが)

後は、部下の転勤の時に、優良顧客をちゃっかり自分のものにするとかですね。

加えて、IPOによるドーピング。

これらを駆使しながらコンスタントに稼いで出世を目論んで行くシステムです。

長くなりましたが、基本的にIPOをもらうケースは何かしら裏がありますので気をつけましょう。

上手く競争させて、IPOをもらう方法もありますが、

「ミイラ取りがミイラになる」

みたいにならぬようくれぐれも注意が必要です!

良ければクリックをお願いします!


ブログランキング・にほんブログ村へ